ワイヤレス電源技術研究センター

ワイヤレス電源とは

ワイヤレス電源とは、インバータ、トランス、コイル、コンデンサを構成要素とした電源システムであり、従来のパワエレ技術で設計することができます。
一般的には、ワイヤレス給電というと「マイクロ波」や「磁界共振」などパワエレ分野では聞き慣れない用語が使われるため異分野の技術が必要であると考えがちですが、実際にはEV用のワイヤレス充電器などは従来のパワエレ技術だけで設計することが可能です。

系統連系インバータと同じPQ制御

ワイヤレス電源は系統連系インバータと同じようにPQ制御と呼ばれる有効電力と無効電力の制御が可能であり、有効電力で充電を制御し無効電力で受電コイルの受電電圧を制御します。
なお、この無効電力による受電電圧制御はコイル間の励磁状態を制御していのと等価です。
ワイヤレス電源

力行/回生の制御で双方向の給電も可能

ワイヤレスでの双方向給電は難しい、または回路が複雑になるなどと解説されることがあります。しかし、パワエレ技術では一般的な力行/回生の制御を適用すればワイヤレスでも双方向の給電が簡単に実現できます。
つまり、パワエレ技術ではバッテリを充電するか放電するかは簡単に切り替えることができ、このワイヤレス電源の技術を使えばワイヤレスでのV2Hも可能になります。